火葬式の知識

直葬(火葬式)とは?【この記事で全てがわかります】

  • 直葬ってどんな葬儀なの?
  • 直葬に参列する時って服装とか香典どうしたらいいのかな?
  • 直葬で香典頂いたんだけどお返しってどうしたらいいかな?

 

こんな疑問に答えていきたいと思います。

 

近年、お通夜や告別式を執り行わずに火葬のみで葬儀を完結させる直葬を執り行う方が増えてきました。

 

しかし、まだどんな葬儀なのかわからない方が多いと思います。

 

そこで今回は、直葬(火葬式)とは?【この記事で火葬式の全てがわかります】という内容で直葬に関する様々な疑問に答えていきたいと思います。

 

この記事でわかる事

  • 直葬の流れ
  • 直葬のメリットやデメリット
  • 直葬での読経について
  • 直葬でのお布施について
  • 直葬で心付けは必要なのか
  • 直葬は生活保護でもできるのか
  • 直葬での納骨について
  • 直葬での喪主挨拶や挨拶状
  • 直葬の永代供養について
  • 直葬で香典は必要なのか
  • 直葬での香典返し
  • 直葬に参列する際の服装

 

この記事を読めば、直葬に関する疑問は全て解決されます。

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直葬の流れ

直葬の流れは以下の通りです。

 

  • ご逝去
  • 移動と安置
  • 葬儀社との打ち合わせ
  • 納棺
  • 火葬
  • 収骨

 

一般的な葬儀だと、お通夜と告別式を執り行うので、ご逝去から火葬まで2日ほどかかりますが、直葬の場合だと、ご逝去から1日で火葬まで執り行う事ができます。

 

詳しい内容は以下の記事で解説しています。

 

参考【全行程解説】直葬の流れはどんな感じ?

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直葬のメリットやデメリット

直葬のメリットは以下の6つです。

 

  • 費用が抑えられる
  • 参列者の対応がない
  • 葬儀に時間がかからない
  • 香典返しの必要がない
  • 手続きが簡単
  • 宗教に囚われない

 

そして、直葬のデメリットは以下の6つです。

 

  • 親族間でのトラブル
  • 安置所の確保問題
  • 菩提寺とのトラブル
  • お別れの時間が短い
  • 葬儀後に弔問客が来る場合がある
  • 悪質な葬儀社にあたる可能性がある

 

そして、直葬のデメリットに対する解決策は以下の5つです。

 

  • 直葬を執り行う前にしっかりと相談する
  • 面会できるオプションを検討する
  • 公営墓地や納骨堂に納骨する
  • 弔問客を予想して準備しておく
  • 装備の事前見積もりと打ち合わせは1人以上で

 

直葬のメリットやデメリット、その解決策は以下の記事で詳しく解説しています。

 

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直葬でも読経は可能?

結論から言うと、直葬でも読経は可能です。

 

ただ、直葬の場合は、火葬炉の前での読経となります。

 

火葬場の関係で読経時間は10分程度になるので注意しましょう。

 

火葬炉での読経が難しい場合は、出棺前読経をしてくれます。

 

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直葬でのお布施について

直葬の場合でも、僧侶を読んで読経してもらったらお布施が必要になります。

 

お布施の平均金額は以下の通り。

 

  • 菩提寺の場合
    10万円〜50万円
  • 菩提寺でない場合
    10万円程度

 

お布施を渡すタイミングは、読経の前か読経の後となります。

 

そして、お布施以外にも「お膳料」「お車代」といった費用もあるのでご注意ください。

 

お布施に関する詳しい内容は以下の記事で紹介しています。

 

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直葬でも心付けは必要?

心付けは、お礼のしるしとして渡すお金のことで、噛み砕いて言うと「チップ」のことです。

 

必ず渡さないといけないという事はなく、渡さなくても問題はありません。

 

一般的な葬儀の場合は、葬儀のお手伝いをしてくれた方に渡すのですが、直葬の場合は「喪主が必要だと思ったら」渡しましょう。

 

渡す人達は主に以下のような方達です。

 

  • 寝台車や霊柩車、マイクロバスの運転手
  • 火葬場の係員
  • 葬儀の受付係や台所係、案内係
  • 事務や雑事の担当者(世話役)

 

直葬における心付けの詳しい内容は以下の記事で解説しています。

 

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直葬は生活保護でもできるのか

結論から言うと「自身が生活保護を受けている」もしくは「自身は生活保護を受けていないが、家族の誰かが生活保護を受けている」場合でも葬儀はできます。

 

生活保護を受けていて葬儀費用を出す事ができない場合は「葬祭扶助制度」を利用しましょう。

 

葬祭扶助の条件は以下の通りです。

 

  • 故人が生活保護受給者で、葬儀費用を残していない
  • 喪主が生活保護受給者で葬儀費用を払うことができない

 

葬祭扶助の手続きは以下の通り。

 

  • 福祉事務所への連絡
  • 葬祭扶助の申請・確認
  • 葬儀社への依頼
  • 葬儀
  • 葬儀費用の支払い

 

葬祭扶助に関する詳しい内容は以下の記事で紹介しています。

 

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直葬での納骨について

直葬の場合、納骨の段階で菩提寺に納骨拒否される可能性があります。

 

納骨拒否の理由は、菩提寺と関係のないところで葬儀が行われたことと、直葬をあまりよく思ってない菩提寺が多いからです。

 

菩提寺の納骨拒否を避けるためには、直葬を執り行う前に菩提寺にしっかりと相談する事が大切です。

 

他にも以下の様な方法で菩提寺に納骨できる場合があります。

 

  • 戒名だけ菩提寺にお願いする
  • 四十九日法要を菩提寺にお願いする

 

もし、菩提寺に納骨する事ができなかった場合は、以下の方法でも納骨する事が可能です。

 

  • 納骨堂
  • 永代供養
  • 樹木葬
  • 散骨
  • 手元供養
  • 0葬

 

納骨についての詳しい内容は以下の記事で紹介しています。

 

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直葬での喪主挨拶や挨拶状

直葬でも参列してくれた方への挨拶は必要になってきます。

 

葬儀での挨拶は「参列してくれたお礼」「生前の交流に対してのお礼」「今後も遺族と変わりない付き合いを」という意味を込めてするものだからです。

 

直葬で挨拶をする場面は「炉入れの直後」「収骨の後」が適切。

 

挨拶する際は、忌み言葉や重ね言葉には気を付けましょう。

 

そして、挨拶状も必要になります。

 

直葬における挨拶状は「亡くなった事の周知」のために送るものです。

 

挨拶状を送るタイミングは、亡くなってから1週間〜2週間前後が適しています。

 

挨拶の文例や挨拶状の文例については以下の記事で詳しく解説しています。

 

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直葬の永代供養について

永代供養は宗派や宗教に囚われずに供養することができるため、直葬でも一般葬でも利用する事は可能です。

 

永代供養は大きく分けると3種類あります。

 

  • 単独墓
  • 集合墓
  • 合祀墓

 

費用は各お寺によって変わってくるので一概には言えないのですが、以下の様になっています。

 

  • 単独墓
    50万円〜150万円
  • 集合墓
    20万円〜60万円
  • 合祀墓
    5万円〜30万円

 

また、永代供養の手続きにも「お墓がある場合」「お墓がない場合」で変わってきます。

 

お墓がある場合

  1. 墓じまいをする
  2. 永代供養先に改装許可書と遺骨を持参する
  3. 納骨する

 

お墓がない場合

  1. 資料請求をする
  2. 現地見学
  3. 契約
  4. 納骨

 

という手順になります。

 

永代供養については以下の記事で詳しく解説しています。

 

参考直葬(火葬式)で永代供養する際の費用や手続きは?メリットとデメリットも解説

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直葬で香典は必要なのか

直葬に参列する際の香典は「喪主の意向」によって必要か不必要なのか変わってきます。

 

直葬の場合「香典や弔電を辞退」する事が多く、一般的な認識としては「直葬=香典なし」という風になっています。

 

なので、直葬に参列する際は香典が必要なのか不必要なのか確認しておきましょう。

 

もし、香典に関する連絡が曖昧な場合は、香典の準備はしておく方が無難です。

 

香典の金額相場は以下の通り。

 

故人との関係性 金額相場
両親の場合 5万円〜10万円
祖父母の場合 1万円
兄弟姉妹の場合 1万円〜5万円
友人・知人の場合 3000円〜5,000円
会社関係の場合 3,000円〜5,000円

 

あまりに高額な香典や低額な香典だと、遺族側の香典返しの負担になってしまうので注意が必要です。

 

直葬での香典に関しては以下の記事で詳しく解説してます。

 

参考直葬(火葬式)でも香典は必要?金額の相場や香典以外に贈れるものについても

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直葬での香典返しについて

直葬でも香典を頂いたら香典返しをする必要があります。

 

香典返しを送るタイミングは「忌明け」が一般的です。

 

そして、香典返しの平均金額は「頂いた香典の半額〜3分の1」と言われています。

 

しかし、子供が未成年であったり、一家の稼ぎ手が逝去された場合は「3分の1〜4分の1」の金額で香典返しをしても問題ありません。

 

香典返しでよく選ばれている品物は以下の通りです。

 

  • お茶
  • コーヒー
  • 海苔
  • お菓子
  • 石鹸や洗剤
  • タオル

 

逆に選んではいけない品物は以下の3つ。

 

  • 生肉や生魚のギフト
  • お酒などの嗜好品
  • お祝い事に使われる鰹節や昆布

 

香典返しの詳しい内容は以下の記事で紹介してます。

 

参考直葬(火葬式)での香典返しの品物と相場を解説!表書きについても

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直葬に参列する際の服装について

結論から言うと、直葬の場合、服装に決まりはありません。

 

なぜなら、喪主の意向で喪服での参列になる場合もあるし、平服での参列になる場合もあるからです。

 

とはいえ、服装を気にする方もいると思います。

 

男性の場合は以下のような服装にしましょう。

 

  • ブラックスーツ
  • インナーは白
  • ネクタイは黒
  • 靴や靴下も黒

 

女性の場合は以下のような服装にしましょう。

 

  • アンサンブルやスーツ、ワンピース
  • 色はブラックが基本
  • スカートの丈は膝下
  • 上着は長袖が基本
  • 襟元の開いたものは避ける
  • ストッキングは黒で柄の無いものにする
  • 靴は黒のヒールかシンプルなパンプス

 

平服と言われた場合は以下の通りです。

 

男性の平服

  • ブラック、グレー、紺のダークスーツ
  • 光沢のある生地は避ける

 

女性の平服

  • ブラック、グレー、紺のワンピース、アンサンブル、スーツ、パンツスーツ
  • 柄物や光沢のある生地、露出の多い服は避ける

 

直葬に参列する際の詳しい服装は以下の記事で紹介しています。

 

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