
直葬のメリットやデメリットってなんだろう?
こんな疑問に答えていきたいと思います。
一般的な葬儀と違い、通夜や告別式を執り行わない直葬。
近年では、直葬の割合も増えてきていますが、そのメリットとデメリットはなんなのでしょう?
この記事でわかる事
- 直葬のメリット
- 直葬のデメリット
この記事を読めば、「直葬のメリットとデメリット」について理解することができます。
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直葬の6つのメリット
直葬のメリットは下記の6つです。
- 費用が抑えられる
- 参列者の対応がない
- 葬儀に時間がかからない
- 香典返しの必要がない
- 手続きが簡単
- 宗教に囚われない
1つずつ解説していきます。
費用が抑えられる
直葬は、一般的な葬儀と違いお通夜や告別式を執り行わないので、一般的な葬儀よりも大幅に費用を抑えることができます。
どのぐらい抑えらるかは、葬儀社のプランによって違ってきますが、一般的な葬儀の半分ほどの費用だと思ってもらえればいいでしょう。
参列者の対応がない
一般葬だと、通夜や告別式があるので参列者も多く訪れ遺族は参列者の対応をしなくてはなりません。
参列者が多いと、その分対応に時間が取られるので故人との最期のお別れの時間を取れない事があります。
大切な家族を亡くして深い悲しみの中、葬儀の段取りや準備、参列者の対応などの負担を減らしたいという考えから直葬を選ぶ人も多くなりました。
葬儀に時間がかからない
直葬はお通夜と告別式が不要なので、一般的な葬儀に比べると時間がかかりません。
臨終から24時間は法律で火葬することができないので、安置所や自宅安置にて1日間過ごすのですが、そこから火葬場に搬送して火葬を始めると2時間ほどで直葬は終了します。
直葬の詳しい流れについては以下の記事で詳しく解説しています。
香典返しの必要がない
一般的な葬儀では、香典を頂いたら「香典返し」をしなくてはいけません。
贈る品物も豊富にあり、選ぶのにも手渡すのにも時間がかかってしまします。
しかし、直葬は基本、香典や弔電をお断りしていますので、香典返しも不要になりますし、手配に追われる事もなくなります。
手続きが簡単
直葬は限られた身内などで執り行われるので、参列者の招待やお通夜、告別式の段取りが不要になります。
一般的な葬儀だと、参列者への対応、葬儀の段取りやプラン決めなどを憔悴している中で行わなければなりません。
経験すると納得できますが、本当に手続きが大変です。
その面倒な手続きがないのは魅力とも言えるでしょう。
宗教に囚われない
現在は無宗教の人も多く、僧侶を呼ばない葬儀も多くなってきています。
直葬は火葬のみを執り行うので、宗教的な儀式などを一切省くことができます。
直葬の6つのデメリット
直葬のデメリットは以下の6つです。
- 親族間でのトラブル
- 安置所の確保問題
- 菩提寺とのトラブル
- お別れの時間が短い
- 葬儀後に弔問客が来る場合がある
- 悪質な葬儀社にあたる可能性がある
1つずつ解説していきます。
親族間でのトラブル
直葬は火葬のみで葬儀が完結してしまうので、親族や周囲の方から反感を買う可能性があります。
直葬のメリットでも書きましたが、直葬は一般の葬儀に比べて大幅に費用を抑えられるということで少しずつ認知度が上がってきた葬儀形式です。
その為、昔からの葬儀形式が習慣化されていると、「火葬だけで葬儀を済ませるとは何事だ!」という風な親族間や周囲からの反感を買ってしまうんです。
安置所の確保問題
法律上、ご逝去から原則24時間は火葬をすることができません。
その間、ご遺体を安置する場所が必要となります。
ご自宅で安置する場合はご遺体を安置する寝具が必要になりますし、葬儀社が提供してくれる安置所だと故人との面会ができない場合が多いです。
菩提寺とのトラブル
直葬は「僧侶を必要としない葬儀」でもあるので、僧侶を読んで読経してもらわずとも葬儀が完結します。
その結果、納骨の際に菩提寺から拒否されるケースが多々あります。
直葬の納骨に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
お別れの時間が短い
直葬は1日で葬儀で終了するので、最期のお別れをする時間が非常に短くなっています。
葬儀社の安置所に安置した場合は、面会不可となるケースが多く、最期にお顔が見れるのが火葬前という事もあります。
葬儀後に弔問客が来ることがある
直葬はごく近しい近親者のみで葬儀を執り行うので、葬儀後に生前お世話になった方や友人、職場の方が弔問に訪れる場合があります。
悪質な葬儀社にあたる事がある
直葬は費用を最も抑えた葬儀なので、葬儀を執り行う葬儀社も利益が落ちてしまいます。
その為、不必要なプランやオプションを提案して葬儀の費用をあげようとしてきます。
直葬のデメリットに対する解決策
先ほどあげたデメリットに対する解決策は以下の5つです。
- 直葬を執り行うなら周りとしっかり相談する
- 面会できるオプションを検討する
- 公営墓地や納骨堂に納骨する
- 弔問客を予想して準備しておく
- 葬儀の事前見積もりと打ち合わせは1人以上で
1つずつ解説していきます。
直葬を執り行う場合しっかりと相談する
直葬のデメリットとして、「親族間でのトラブル」がありましたが、これは生前からしっかりと葬儀プランを周りに話しておく必要があります。
遺言を残してもいいですし、エンディングノートに書き記しておいても構いません。
親族間でのトラブルを先に予想し、しっかりと生前から相談しておきましょう。
面会できるオプションを検討する
葬儀社によりますが、直葬のオプションで面会安置が可能になる場合があります。
もちろんオプションなので別途費用になりますが、それでも故人との最期の時間が増えます。
公営墓地や納骨堂に納骨する
直葬を執り行い、菩提寺に納骨を拒否された場合は公営墓地や納骨堂を利用しましょう。
公営墓地は自治体などが運営している墓地で、使用料金と管理費が抑えられています。
ただ、人口が多い都市部などでは抽選倍率が高く利用できない事もあります。
納骨堂は室内型のお墓です。
仏壇タイプやロッカータイプなどがあり、公営墓地と同様に費用を抑えて納骨することができます。
弔問客を予想して準備しておく
最期のお別れができなかった故人と親しい人達は、葬儀後に弔問に訪れる場合があります。
それを最初の段階で予想しておいて、お茶やお礼の粗品などを準備しておくことで急な弔問にアタフタする必要がなくなります。
葬儀の事前見積もりと打ち合わせは1人以上でする
悪徳な葬儀社は見た感じだけでは判断する事ができません。
なので、葬儀をお願いしようと思っている葬儀へは見積もりをしっかりと出してもらいましょう。
また、急に葬儀を執り行う事になった場合、葬儀社との打ち合わせは1人でしないようにしましょう。
【まとめ】【意外と知らない】直葬のメリットとデメリットを解説!
今回の内容をまとめます。
葬儀のメリットは6つ。
- 費用が抑えられる
- 参列者の対応がない
- 葬儀に時間がかからない
- 香典返しの必要がない
- 手続きが簡単
- 宗教に囚われない
葬儀のデメリットも6つ。
- 親族間でのトラブル
- 安置所の確保問題
- 菩提寺とのトラブル
- お別れの時間が短い
- 葬儀後に弔問客が来る場合がある
- 悪質な葬儀社にあたる可能性がある
そして、デメリットに対する解決策は4つ。
- 火葬式を執り行うなら周りとしっかり相談する
- 面会できるオプションを検討する
- 公営墓地や納骨堂に納骨する
- 弔問客を予想して準備しておく
- 葬儀の事前見積もりと打ち合わせは1人以上で
どんな葬儀形式でもメリットやデメリットは存在するので、葬儀形式を決める際にはしっかりと相談して決めるようにしたいですね。